バックアップ保管について
IBBPの特徴(他のバイオバンク事業との違い)
IBBP は研究途上の生物遺伝資源をバックアップ保管するプロジェクトです。
生物遺伝資源に関する情報は厳重に保持し、他者への配布は行いません。
保管経費、サンプル輸送は IBBP センターが負担します。
※サンプル返却時の送料はご負担いただきます。保管期間は 3 年間、その後も保管を希望する場合は延長も可能です。
※審査があります。国内の研究教育機関に所属する研究者であれば、どなたでも利用していただけます。
※保管期間終了後の取り扱い ( 保管延長または保管終了 ) を判断する責任者 ( 引き取り判断責任者 ) の登録が必要です。
引き取り判断責任者は下記要件を満たす必要があります。( 申請者と引き取り判断責任者は同一である必要はありません。)
*国内の公的研究教育機関に所属する常勤研究者であること
*保管期間終了時 ( 3 年後 ) まで現職にとどまることが可能であること理由を問わず、いつでも返却します。返却したサンプルを使用後再保管し、保管を継続することもできます。
電子申請システム《IBBP-easy》 を利用し、いつでも、どこからでも web から保管関連手続きが可能です。
多様な生物遺伝資源を一か所に集中して保管できます。
保管できるものの条件
液体窒素による超低温下での保存が可能なサンプルであること。種子については 4 ℃、湿度 30 %での保存が可能なサンプルであること。
保管する全生物遺伝資源のサンプルリストを提供可能であること。
植物種子を除き、超低温輸送容器 ( ドライシッパー ) で IBBP センターまで輸送可能であること。
ヒトに対する病原性を有しないことが明らかなサンプルであること。
植物病原菌類については、法律や省令で取り扱いが制限されていないこと。
プレートで保存されているサンプルは、ポリプロピレン容器に移し替え可能なもの。
遺伝子組換え生物は拡散防止措置区分で P1 、P1A 、P1P レベルであること。
バックアップ保管する生物遺伝資源が営利目的のものでないこと。
※以下のものは保管できません。
人(および一部動物)に対する病原性を有するもの ( BSL2 以上 )
法令や省令によって取り扱いが制限されている植物病原菌類
ヒト組織 ( その他動物については要相談 )、初代培養細胞
保管量の上限について
なるべく多くの方が利用できるよう、保管量に1利用者あたりの上限を設けています。
保存条件・容器によって異なります。
<液体窒素(気相)での保管>(動植物細胞・微生物・タンパク質等)
1.5-2mLチューブ(IBBPチューブ):2,600本(100本立ボックス26個)
1.5-2mLチューブ(申請者チューブ):2,106本(81本立ボックス26個)
1.5-2mLサンプルチューブ:2,106本(81本立ボックス26個)
プレート(96/384well):お問い合わせください
<液体窒素(液相)での保管>(動物胚・精子等)
1.5-2mLチューブ(IBBPチューブ):2,000本(100本立ボックス20個)
1.5-2mLチューブ(申請者チューブ):1,620本(81本立ボックス20個)
ストロー(トライアングルカセット):112本(カセット1本あたりの収納可能本数:0.25mLストロー28本/0.5mLストロー9本)
ストロー(マルチカセット:240本(カセット1本あたりの収納可能本数:0.25mLストロー6本/0.5mLストロー3本)
<種子保管庫(4℃)での保管>(植物種子等)
お問い合わせください
※特別な事情等によっては上限超過が認められる場合があります。お困りの際はご相談ください。
利用対象となる研究者
下記に該当される方であればどなたでもバックアップ保管を利用することが可能です。
国内の研究教育機関 ( 大学・研究所・公設試験研究機関 ) に所属する研究者 ( 3 年経過後の引き取り判断責任者には条件があります。)
研究活動を行っている、またその意思のある方
保管したいサンプルの作製者、またはサンプルを保管委託することができる権限を持つ方
※組織または部局として保管を委託することも可能です ( 「役職による申請」 ) 。